北山杉
- 特 徴
- 日本で最も多く植林され、住宅で最も多く使われているのが杉です。木目がまっすぐで柔らかく加工しやすいのが特徴ですが、その中でもとりわけ北山杉は材質が緻密で、木肌が滑らかで光沢があり、干割れが生じにくい特性を持っています。
断熱性・吸放湿性に富み、室内に使うと空気を浄化してくれるという研究結果も出ています。（社団法人大阪府木材連合会「杉の呼吸が暮らしを変える」）
木材の中でもやわらかい部類に属する事から、ノコギリや機械での加工が容易で、あまり木工の経験のない人でもすぐに加工できるという事も大きな特徴のひとつです。
- 用 途
- 建築の構造材、障子や襖などの建具材、フローリング、樽・桶・工芸品・割箸など
ヒノキ
- 特 徴
- ヒノキは乾燥性が良いため、防腐・抗菌効果が高く、光沢のある木肌や独特の薫りが人気の木材です。
日本ではスギに次いで多く植林されている木ですが、同じ樹齢でもヒノキはスギの半分ぐらいの太さにしかならないため、昔から贅沢な木材とされてきました。
ヒノキが持つαピネンという物質により、がん細胞の増殖が40％抑制されたという研究結果も出ています。（県立静岡がんセンター研究所でのマウス実験）
神社や仏閣を建てるために古くから用いられており、法隆寺や薬師寺の塔は1300年経った今も維持されています。耐久性や保存性が世界最高レベルの木材と言えるでしょう。
- 用 途
- 内装材、建材、彫刻、櫛、木槌、道具の柄など
松
- 特 徴
- スギやヒノキと比べ、比重が重く強度に優れています。
他の特徴としてはヤニが多くねじれやすい点があり、ヤニの多い松は、材に粘りがあり圧縮力に対して強度が大きいといわれています。
樹脂分が多いので、経年変化で美しい味わいを出してくれるでしょう。
現在では松くい虫による松枯れが急速に広がっており、全国的に深刻な被害を受けているため地松（国産の松）は貴重品になりつつあります。
- 用 途
- 内装用のフローリングなどの床材、梁などの横物使いの材
